危険物に関する法令149危険物の定義・分類

危険物乙四 危険物に関する法令 問149:危険物の定義・分類

第4類危険物(引火性液体)の定義と共通性質に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 第4類危険物は、引火性の液体であり、常温では固体・気体のものは含まれない。
  • 第4類危険物の蒸気は一般に空気より重く(蒸気比重1超)、低所に滞留する性質がある。
  • 第4類危険物は一般に電気の不良導体であるため、液体の流動・ろ過・注入時に静電気が発生しやすい。
  • すべての第4類危険物は水より軽く(液比重1未満)、水に浮く性質がある。正答
  • 第4類危険物は一般に水に溶けにくいが、アセトン・アルコール類のように水溶性のものも存在する。
正答:すべての第4類危険物は水より軽く(液比重1未満)、水に浮く性質がある。

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誤っているのはエです。「すべての第4類危険物は水より軽い」は誤りです。二硫化炭素(液比重1.26)や酢酸(液比重1.05)など水より重い第4類危険物が存在します。

  • ア(正): 第4類は引火性の液体(固体・気体は含まれない)。
  • イ(正): 蒸気比重>1(空気より重く、低所に滞留)。
  • ウ(正): 電気不良導体で静電気が発生しやすい。
  • エ(誤): 二硫化炭素・酢酸等の例外がある。「すべて水より軽い」は誤り。
  • オ(正): 一般に水に溶けにくいが、水溶性のもの(アセトン・アルコール類)も存在する。

「第4類の例外:二硫化炭素・酢酸は水より重い(液比重>1)」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

第4類危険物の共通性質と例外(危政令別表第三・設計doc§1-2確定表):

  • ア(正): 第4類危険物は「引火性の液体」と定義される(危政令別表第三)。常温(20℃)で液体のものであり、固体(第2類等)や気体(消防法の危険物には含まれない)は第4類に該当しない。
  • イ(正): 第4類危険物の蒸気は分子量が大きいため、一般に蒸気比重が1を超え(空気より重い)、低所(床面付近)に滞留する。この性質のため、低位置での換気が重要。検算: 蒸気比重=分子量÷29(空気の分子量)で確認できる(ガソリン蒸気比重3〜4・二硫化炭素2.6等)。
  • ウ(正): 第4類危険物(石油類)は電気の不良導体(絶縁体に近い)であり、液体の流動・ろ過・注入等の操作で静電気が蓄積しやすい。放電火花が引火源となる火災事故のリスクがある(接地・流速制限が対策)。
  • エ(誤): 「すべて水より軽い」は誤り。代表的な例外:

- 二硫化炭素: 液比重1.26〜1.3(水より重い特殊引火物)。水中保存が推奨される唯一の第4類危険物。

- 酢酸(氷酢酸): 液比重1.05(水より重い第二石油類・水溶性)。

一般的な第4類危険物(ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコール類等)の液比重は1未満(水より軽い)だが、「すべて」という表現は例外(二硫化炭素・酢酸)があるため誤り。

  • オ(正): 第4類危険物は一般に水に溶けにくい(非水溶性)が、アセトン(第一石油類・水溶性)・アルコール類(メタノール・エタノール)・グリセリン・エチレングリコール(第三石油類・水溶性)等の水溶性品目も存在する。

引っかけパターント: 「すべて水より軽い(二硫化炭素・酢酸を忘れる)」(エ)が最頻出誤り。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第4類危険物は「引火性液体」として第4類に分類されますが、その物性(液比重・水溶性等)には品名ごとに多様性があります。試験で問われるのは「第4類の共通性質」と「各品目の特徴的な例外」の両方です。「蒸気比重>1(低所滞留)」「電気不良導体(静電気)」「引火性液体」は共通性質として確立していますが、「液比重<1(水より軽い)」は一般傾向であり例外があります。

【実務・条文構造】

第4類危険物の共通性質(確立した事実・設計doc§S1参照):

共通性質(原則):

  • 引火性液体: 常温で液体・加熱等により引火性蒸気を発生する。
  • 蒸気比重>1: 蒸気は空気より重く(蒸気比重1超が一般)低所に滞留する。
  • 電気不良導体: 石油類は電気を通しにくく静電気が蓄積しやすい。
  • 水より軽い(液比重<1): 一般的傾向(例外あり)。

例外(重要):

| 物質 | 液比重 | 備考 |

|---|---|---|

| 二硫化炭素 | 1.26〜1.3(水より重い) | 特殊引火物。水中保存推奨(蒸気発生抑制) |

| 酢酸(氷酢酸) | 1.05(水より重い) | 第二石油類・水溶性 |

「すべて水より軽い」と言い切れない根拠は、この2物質(特に二硫化炭素)の存在です。

水溶性の有無:

  • 一般に水に溶けにくい(非水溶性が多い)が、水溶性品目も多数存在する(アセトン・アルコール類・グリセリン・酢酸等)。
  • 水溶性の危険物は、一般の泡消火剤では泡が溶けるため耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。

【試験での位置づけ】

第4類の共通性質と例外は法令・性質両科目で頻出です。(1)第4類は引火性液体(常温で液体)、(2)蒸気比重>1(低所滞留)、(3)電気不良導体(静電気)、(4)液比重の例外(二硫化炭素1.26・酢酸1.05は水より重い)、(5)一般に水に溶けにくいが水溶性品目もある、が核心です。引っかけは「すべて水より軽い」(エ・二硫化炭素・酢酸が例外)、「蒸気は低所に滞留しない」(イ)です。「二硫化炭素は水より重い(液比重1.26)・水中保存」と「酢酸は水より重い(液比重1.05)」を例外として固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 第4類は引火性の液体(危政令別表第三)。常温で固体・気体は含まれない。
  • イ(正): 蒸気比重>1(低所滞留)は第4類の確立した共通性質(設計doc§S1)。
  • ウ(正): 電気不良導体→静電気蓄積→火花放電リスクは確立した共通性質。
  • エ(誤): 「すべて水より軽い」は誤り。二硫化炭素(液比重1.26〜1.3)・酢酸(液比重1.05)は水より重い(設計doc§1-2確定値)。
  • オ(正): 一般に水に溶けにくいが水溶性品目(アセトン・アルコール類・グリセリン・酢酸等)も存在する。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三(第4類危険物の分類)。

【補足】第4類の共通性質:引火性液体・蒸気比重>1(低所滞留)・電気不良導体(静電気)。例外:二硫化炭素(液比重1.26・水より重い)・酢酸(液比重1.05・水より重い)は「すべて水より軽い」を否定する。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 第4類の共通性質(引火性液体・蒸気比重>1で低所滞留・電気不良導体)と液比重の例外(二硫化炭素1.26〜1.3・酢酸1.05は水より重い/確定表§1-2と一致)を確認。「すべて水より軽い」は誤り→正答エ(誤っているもの)一意・誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危政令別表第三(第4類危険物の性質)・設計doc§1-2(物性確定表)。第4類危険物の「一般的に水より軽い」は概ね正しいが、二硫化炭素(液比重1.26〜1.3・水より重い)・酢酸(液比重1.05・水より重い水溶性液体)等の例外がある。「すべて水より軽い」は誤り。蒸気比重>1(空気より重く低所滞留)・電気不良導体(静電気)・引火性液体(常温で液体)は確立した共通性質。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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