危険物に関する法令31貯蔵・取扱の基準

危険物乙四 危険物に関する法令 問31:貯蔵・取扱の基準

タンクの通気管・安全装置・液面表示等に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 通気管は、タンク内を完全密閉して外気と遮断するために設ける。
  • 圧力タンク以外の屋外貯蔵タンクには、安全装置を設ければ通気管は不要である。
  • 無弁通気管の先端は、雨水やゴミの侵入を防ぐため地面に向けて開口させる。
  • 圧力タンクには安全装置を、圧力タンク以外のタンクには通気管を設けて、タンク内外の圧力差による破損を防ぐ。正答
  • 危険物の量を確認する液面表示装置は、危険物があふれてから作動すればよい。
正答:圧力タンクには安全装置を、圧力タンク以外のタンクには通気管を設けて、タンク内外の圧力差による破損を防ぐ。

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正しいのはエです。タンクは中の圧力が変わるので、それを逃がす仕組みが必要です。

  • 圧力タンク: 安全装置(圧力が上がりすぎたら逃がす)。
  • 圧力タンク以外: 通気管(内外の空気を出入りさせて圧力差をなくす)。

これが正しいエの内容です。

  • ア(誤): 通気管は密閉ではなく、空気を通して圧力差を逃がすもの。
  • イ(誤): 圧力タンク以外には通気管が必要。「不要」は誤り。
  • ウ(誤): 先端を地面に向ける目的の説明が不正確(引火防止網等で侵入を防ぐ)。
  • エ(正): 圧力タンク=安全装置、それ以外=通気管。
  • オ(誤): 表示装置はあふれる前に量を把握するためのもの。
標準試験対策の基準レベル

通気管・安全装置・表示装置(危規則):

タンクは、危険物の出し入れや温度変化で内部の圧力が変動します。圧力差でタンクが膨らんだり潰れたりするのを防ぐため、タンクの種類に応じて圧力を逃がす装置を設けます。

  • 圧力タンク以外のタンク: 通気管を設ける(無弁通気管・大気弁付通気管)。常時外気と通じて内外の圧力差をなくす(エ=正、イ=誤)。
  • 圧力タンク: 安全装置を設ける(過圧時に圧力を逃がす)(エ=正)。
  • 通気管の構造: 先端は屋外で地上一定の高さ以上、雨水・異物の侵入を防ぎ、可燃性蒸気への引火を防ぐ引火防止網等を設ける(ウ=先端処理の説明が不正確)。
  • あふれ防止: 危険物の量を確認する液面表示装置・自動表示装置や過剰注入防止装置を設け、注入時のあふれを防ぐ(オ=誤:あふれる前に把握)。

引っかけパターン:

  • 通気管を「密閉のため」とする逆転(ア)
  • 圧力タンク以外で通気管不要とする誤り(イ)
  • 表示装置を「あふれてから作動」とする誤り(オ)

「圧力タンク=安全装置/それ以外=通気管」が核心です。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

密閉容器に液体を貯蔵すると、(1)危険物を払い出すと内部が負圧になりタンクが潰れる、(2)注入すると正圧になりタンクが膨らむ、(3)気温上昇で液・蒸気が膨張して内圧が上がる、という圧力変動が生じます。これを放置するとタンクが変形・破損し、引火性液体・蒸気が漏れ出します。そこで、内外の圧力差を逃がす仕組みが必要になります。常圧で使うタンクは通気管で常に外気と通じさせ、加圧して使う圧力タンクは安全装置で異常圧を逃がす、という役割分担になっています。

【実務・条文構造】

危規則がタンクの通気管・安全装置・表示装置を定めます。

  • 通気管(圧力タンク以外): 無弁通気管(常時開放、先端に引火防止網)または大気弁付通気管(一定圧力差で開く)。先端は屋外で地上から一定高さ以上、雨水・異物の侵入と蒸気への引火を防ぐ構造。
  • 安全装置(圧力タンク): 自動的に圧力を逃がす安全弁・破壊板等。異常昇圧時に内容物を安全に放出。
  • 自動表示装置・過剰注入防止: タンクの危険物の量を自動的に表示する装置を設け、注入作業者が量を常時把握。一定量に達したら注入を自動停止する装置等であふれ(オーバーフロー)を防ぐ。地下タンクでは過剰注入防止装置が特に重要。
  • これらは、空間容積(容量=内容積−空間容積)とあわせて「あふれさせない・破損させない」設計を構成する。

【試験での位置づけ】

通気管・安全装置は、(1)圧力タンク以外=通気管、(2)圧力タンク=安全装置、(3)通気管先端は引火防止網・屋外、(4)表示装置はあふれ前に量把握、の4点が問われます。最頻出は「圧力タンクか否かで通気管/安全装置を使い分ける」点で、これを逆にした選択肢や、通気管を「密閉のため」と取り違えた選択肢が誤りとして出ます。通気管は「通気=空気を通す」ものであり密閉とは正反対である、という言葉の意味を押さえれば、逆転選択肢を即座に切れます。あふれ防止装置は、空間容積・防油堤と並ぶ「漏らさない・あふれさせない」三点セットとして整理しておきます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 通気管は密閉のためではなく、空気を通して内外圧力差を逃がすため。
  • イ(誤): 圧力タンク以外のタンクには通気管が必要。安全装置で代替不可。
  • ウ(誤): 通気管先端は引火防止網等で侵入・引火を防ぐ。説明が不正確。
  • エ(正): 圧力タンク=安全装置、圧力タンク以外=通気管で圧力差による破損を防ぐ。
  • オ(誤): 表示装置はあふれる前に量を把握するためのもの。「あふれてから」は誤り。

【根拠法令】危険物の規制に関する規則(通気管・安全装置・自動表示装置)。

【補足】圧力タンク=安全装置/圧力タンク以外=通気管(引火防止網・屋外先端)/自動表示・過剰注入防止であふれ防止。空間容積・防油堤とセット。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する規則(通気管・安全装置・自動表示装置)。圧力タンク以外のタンクには**通気管**を設けて内圧変動を逃がし、圧力タンクには**安全装置**を設ける。無弁通気管の先端は屋外で地上一定高さ以上・先端を下に向けて雨水侵入を防ぎつつ引火防止網等を設ける。注入時のあふれを防ぐため、危険物の量を自動的に表示する装置や過剰注入防止装置を設ける。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

通気管・安全装置・液面表示装置頻出度C

危険物に関する法令の他の問題

1
指定数量
2
保安監督者・取扱者制度
3
危険物の定義・分類
4
製造所等の区分
5
許可・承認・届出
6
保安距離・保有空地

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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