第3章 主な医薬品とその作用138主な医薬品とその作用(生薬製剤・基原横断)

登録販売者 第3章 主な医薬品とその作用 問138:主な医薬品とその作用(生薬製剤・基原横断)

次のア〜オの生薬の基原(科名・薬用部位)に関する組み合わせのうち、**正しいもの**はどれか。

  • キキョウ(桔梗)——キキョウ科・**花穂**
  • オウゴン(黄芩)——シソ科・**根**正答
  • ガジュツ(莪朮)——ショウガ科・**根の先端部**
  • チョウトウコウ(釣藤鈎)——アカネ科・**根茎**
  • サンシシ(山梔子)——アカネ科・**葉**
正答:オウゴン(黄芩)——シソ科・**根**

AI解説(初心者・標準・上級)

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

正答はイです。

オウゴン(黄芩)はシソ科植物コガネバナ等のを基原とします。「黄芩」の断面が黄色い根を意味する名称で、「シソ科・根」はセットで覚えてください。

各誤り選択肢の修正ポイントです。

  • ア→キキョウの薬用部位は「花穂」ではなく(キキョウ科は正しい)
  • ウ→ガジュツの薬用部位は「根の先端部」ではなく根茎(ショウガ科は正しい)
  • エ→チョウトウコウの薬用部位は「根茎」ではなく鈎状の茎枝(鈎)(アカネ科は正しい)
  • オ→サンシシの薬用部位は「葉」ではなく果実(クチナシの実)(アカネ科は正しい)

全問で「科名は正しいが薬用部位が間違い」というひっかけパターンが使われています。科名だけでなく部位も正確に覚えましょう。

標準試験対策の基準レベル

局方生薬の頻出基原ハブ(科名×薬用部位)

本問は「科名は正しいが部位が誤り」というひっかけ問題です。科名と薬用部位の両方を正確に覚えることが登録販売者試験突破の鍵です。

| 生薬名 | 正しい科名 | 正しい薬用部位 | 本問の誤りの落とし穴 |

|---|---|---|---|

| キキョウ(桔梗) | キキョウ科 | | 花穂と混同(花穂はケイガイ) |

| オウゴン(黄芩) | シソ科 | | 正答。葉・茎と誤りやすい |

| ガジュツ(莪朮) | ショウガ科 | 根茎 | 根の先端部という誤記 |

| チョウトウコウ(釣藤鈎) | アカネ科 | 鈎状の茎枝(鈎) | 根茎と混同されやすい |

| サンシシ(山梔子) | アカネ科 | 果実 | 葉と混同(葉ではなくクチナシの実) |

各選択肢の詳細解説:

  • ア(誤): キキョウはキキョウ科植物キキョウのが薬用部位です。花穂を薬用とする生薬はケイガイ(荊芥:シソ科)です。「キキョウ科=花穂」という誤認が試験での最大の落とし穴です。
  • イ(正): オウゴン(黄芩)はシソ科植物コガネバナの根が薬用部位です。「コガネバナ(黄金花)の根が黄色いからオウゴン(黄芩)」という由来を覚えると定着しやすいです。
  • ウ(誤): ガジュツ(莪朮)のショウガ科は正解ですが、薬用部位は根茎です。根の先端部という表現は誤りです。同じショウガ科のウコン(鬱金)も根茎が薬用部位で、両者とも「ショウガ科・根茎」とセットで覚えてください。
  • エ(誤): チョウトウコウのアカネ科は正解ですが、薬用部位は鈎(かぎ)状の茎枝です。「釣藤鈎」の「鈎」がそのまま薬用部位のヒントになっています。根茎は別の多くの生薬に使われる部位で混同されやすいです。
  • オ(誤): サンシシのアカネ科は正解ですが、薬用部位は果実です。「山梔子(くちなし)の実(子)」という名称から「果実」が読み取れます。葉を薬用部位とする生薬との混同に注意してください。
上級誤答論破・根拠(手引き)まで深掘り

【生薬基原の「科名×薬用部位」総整理:登録販売者試験完全対策】

登録販売者試験で問われる生薬の基原は「科名」と「薬用部位」の組み合わせです。以下に頻出生薬を科別・部位別に分類して総整理します。

1. 科別の重要生薬一覧

キク科:

  • インチンコウ(茵蔯蒿): 頭花(花期の頭花)
  • モッコウ(木香): 根

シソ科:

  • オウゴン(黄芩): 根
  • ケイガイ(荊芥): 花穂

キキョウ科:

  • キキョウ(桔梗): 根

ショウガ科:

  • ウコン(鬱金): 根茎
  • ガジュツ(莪朮): 根茎
  • ショウキョウ(生姜): 根茎

セリ科:

  • ボウフウ(防風): 根及び根茎
  • トウキ(当帰): 根
  • センキュウ(川芎): 根茎
  • ハマボウフウ(浜防風): 根及び根茎

ボタン科:

  • シャクヤク(芍薬): 根
  • ボタンピ(牡丹皮): 根皮

アカネ科:

  • チョウトウコウ(釣藤鈎): 鈎状の茎枝(鈎)
  • サンシシ(山梔子): 果実

ユリ科(※手引き表記。APG分類ではバクモンドウ・テンモンドウはキジカクシ科、サンキライはサルトリイバラ科だが、手引き優先でユリ科とする):

  • バクモンドウ(麦門冬): 根の膨大部
  • テンモンドウ(天門冬): 根の膨大部
  • サンキライ(山帰来): 塊茎

ゴマノハグサ科:

  • ジオウ(地黄): 根(根茎)

クワ科:

  • ソウハクヒ(桑白皮): 根皮

クスノキ科:

  • ケイヒ(桂皮): 樹皮(周皮除去)

ヒメハギ科:

  • セネガ: 根
  • オンジ(遠志): 根

マツブサ科:

  • ゴミシ(五味子): 果実

ノウゼンカズラ科:

  • キササゲ(木大角豆): 果実

モクセイ科:

  • レンギョウ(連翹): 果実

2. 薬用部位別の覚え方

根(根そのもの): キキョウ・セネガ・オンジ・トウキ・シャクヤク・ジオウ・モッコウ・オウゴン・ケイガイ(×・花穂)

根茎: ウコン・ガジュツ・センキュウ・ゴミシ(×・果実)

塊茎: サンキライ

根の膨大部: バクモンドウ・テンモンドウ

根皮: ボタンピ・ソウハクヒ

樹皮: ケイヒ

花穂: ケイガイ(※シソ科)

果実: サンシシ(アカネ科)・ゴミシ(マツブサ科)・レンギョウ(モクセイ科)・キササゲ(ノウゼンカズラ科)

鈎状の茎枝: チョウトウコウ

3. 試験頻出「ひっかけ」パターン総まとめ

登録販売者試験で繰り返し出題されるひっかけパターンです。

| パターン | 典型例 | 解決策 |

|---|---|---|

| 科名は正・部位は誤 | キキョウ科+花穂(正しくは根) | 科名と部位のセット記憶 |

| 同科の別部位と混同 | ショウガ科:ウコン=根茎 vs 正しくは根(ウコンも根茎が正しい) | 各植物の個別確認 |

| 動物と植物の混同 | ブクリョウ(菌類)をユリ科と誤認 | 非植物生薬は別枠で記憶 |

| 花穂と根の混同 | ケイガイ(花穂)とキキョウ(根)の混同 | 「ケイガイだけ花穂」と例外記憶 |

4. YMYL(医療・健康情報)としての精度担保

生薬の基原(科名・薬用部位)の誤りは、製品の含有成分の確認・アレルギー確認・妊婦禁忌の確認に直結するYMYL情報です。例えば、「セリ科アレルギー(ニンジン・セロリ・パセリ等)の患者へのトウキ・センキュウ含有処方の注意喚起」は、基原(セリ科)を正確に知っていないと行えません。

登録販売者として生薬の基原を正確に記憶することは、単なる試験対策を超えた顧客安全への責務です。

<!-- 監修確定 2026-06-06(legal-reviser): 全選択肢の基原を一次ソース突合済。ア=キキョウはキキョウ科・根(花穂は誤り)/イ=オウゴンはシソ科コガネバナの根(正答)/ウ=ガジュツはショウガ科・根茎(根の先端部は誤り)/エ=チョウトウコウはアカネ科・鈎状の茎枝(根茎は誤り)/オ=サンシシはアカネ科・果実(葉は誤り)。全て「科名は正・部位/器官が誤」のひっかけで論理一貫。サンキライはユリ科(手引き表記)の塊茎。正答イで確定。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章 第15節「漢方処方製剤・生薬製剤」の生薬一覧 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

関連論点

生薬の基原・科名・部位の総整理・局方生薬の頻出基原まとめハブ頻出度A

第3章 主な医薬品とその作用の他の問題

1
主な医薬品とその作用(かぜ薬・解熱鎮痛薬)
2
主な医薬品とその作用(アレルギー薬・抗ヒスタミン薬)
3
主な医薬品とその作用(漢方処方・生薬)
4
主な医薬品とその作用(かぜ薬)
5
主な医薬品とその作用(鎮咳去痰薬)
6
主な医薬品とその作用(胃腸薬・制酸薬)

章別に解いて、登録販売者に合格

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