基本情報 平成22年度 春期 問67:ストラテジ系に関する問題
競争上のボポジションで, フォロワの基本戦略はどれか。 シェア追撃などのリータダ攻撃に必要な差別化戦略 市場チキャンスに素早く対応する模條戦略 製品, 市場の専門特化を図る特定化戦略 全市場をカバーし, 最大シェアを確保する全方位戦略 H ゞへ 問688 プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴はどれか。
- a市場が商品の価値を理解し始める。商品ラインもチャネルも拡大しなければなら ない。この時期は売上も伸びるが, 投資も必要である。
- b需要が大きくなり, 製品の差別化や市場の細分化が明確になってくる。競争者間 の競争も激化し, 新品種の追加やコストダウンが重要となる。正答
- c需要が減ってきて, 撤退する企業も出てくる。この時期の強者になれるかどうか を判断し, 代奉市場への進出なども考える。
- d電要は部分的で, 新規需要開拓が勝負である。特定ターゲットに対する信念に満 ちた説得が必要である。
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答えは b「市場チャンスに素早く対応する模倣戦略」 です(フォロワの基本戦略)。
コトラーの市場ポジション理論で、企業を「リーダー・チャレンジャ・フォロワ・ニッチャ」の4タイプに分けます。
- リーダー:シェアNo.1(全方位戦略)
- チャレンジャ:2番手で1位を狙う(差別化戦略)
- フォロワ:上位を真似て効率的に稼ぐ(模倣戦略)
- ニッチャ:小さな市場で1位(特定化戦略)
👉 覚え方:「フォロワ=後追い」=リーダーを真似して低コストで稼ぐ。
設問の後半は「成長期=シェアと差別化が激化する時期」=正解b。
なぜこれが正解か
正解は b。フィリップ・コトラーの市場ポジション戦略では、企業を市場シェアによって4分類し、それぞれに基本戦略がある:
- リーダー:全方位戦略、市場拡大
- チャレンジャ:差別化戦略でリーダーを攻撃
- フォロワ:模倣戦略、リスク回避、低コスト構造
- ニッチャ:特定化戦略、専門市場で独占
フォロワは新製品開発リスクを取らず、リーダー成功品の模倣で安定収益を狙う。
各選択肢の解説
- 差別化戦略:チャレンジャ
- 模倣戦略:フォロワ(正解)
- 特定化戦略:ニッチャ
- 全方位戦略:リーダー
覚え方・ひっかけ注意
4タイプの覚え方:Leader=王(全方位)、Challenger=挑戦者(差別化)、Follower=追従者(模倣)、Nicher=隠れた職人(特定化)。プロダクトライフサイクル(導入→成長→成熟→衰退)と戦略の関係も併せて押さえる。
理論的背景
コトラーの市場ポジション戦略は経営戦略論の古典で、各ポジションの行動原則:(1) リーダー=市場規模拡大(潜在需要喚起)、シェア維持(チャレンジャ攻撃に対抗)、シェア拡大(規模の経済追求)、(2) チャレンジャ=差別化戦略(Porter)でリーダーが追随できない領域で勝負(製品、価格、流通、プロモーション)、(3) フォロワ=完全模倣・部分模倣・特定模倣でR&Dコスト回避、(4) ニッチャ=ニッチマーケティングで小規模・専門領域に集中。マイケル・ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中)と組合せて分析されることが多い。
実務での使われ方
IT業界の事例:リーダー=Microsoft(Windows、Office)、Apple(iPhone)、Google(検索)、AWS(クラウド)/チャレンジャ=Google(OS:Android、Microsoft追撃)、Salesforce(クラウドCRM)/フォロワ=中華系スマホメーカー(Apple/Samsungの追従)/ニッチャ=Slack(チャット)、Notion(ドキュメント)、Figma(デザイン)。ブルーオーシャン戦略(Kim/Mauborgne)は既存市場の競争回避、新市場創造を提唱、ニッチャ戦略と親和性が高い。ディスラプティブイノベーション(Christensen)は破壊的技術で既存市場のリーダーを倒すパターン(Netflix→Blockbuster、Tesla→従来自動車メーカー)。
試験での位置づけ
FE科目Aで経営戦略基本問題として頻出。応用情報・ITストラテジスト・中小企業診断士では具体事例分析、SWOT/PEST/3C/5Forces/VRIO分析、バリューチェーン分析、ビジネスモデル・キャンバスが論述題材。プロジェクトマネージャでは戦略目標とプロジェクト目標の整合性が問われる。
選択肢の発展補足
プロダクトライフサイクル(PLC)と各期の特徴:(1) 導入期=新規需要開拓、教育コスト高、損益マイナス/(2) 成長期=市場拡大、競合参入、差別化重要/(3) 成熟期=市場飽和、シェア争い、コスト競争/(4) 衰退期=撤退判断、リソース他事業へ。普及理論(Rogers、Innovation Diffusion Theory)の5層(Innovators 2.5%→Early Adopters 13.5%→Early Majority 34%→Late Majority 34%→Laggards 16%)とCrossing the Chasm(Moore、初期市場とメインストリームの溝)はテック業界の必須概念。Tornado戦略、Bowling Alley戦略もムーアの戦略フレームワーク。Jobs-to-be-Done(Christensen)は顧客の本質的ニーズ起点でイノベーションを捉える視点。プラットフォーム戦略(両面市場、ネットワーク効果、Winner-Takes-All)はTwo-Sided Markets理論(Rochet/Tirole)が理論基盤。FE午後やITストラテジスト・診断士論述で実務応用問題が頻出。生成AI時代の戦略論ではAI Native企業(OpenAI、Anthropic、xAI)vs 既存大手のAI内製化(Microsoft Copilot、Google Gemini、Apple Intelligence)の構図、AI agentが新たな両面市場プラットフォームになる可能性が論じられている。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成22年度 春期 問67/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。