危険物に関する法令24貯蔵・取扱の基準

危険物乙四 危険物に関する法令 問24:貯蔵・取扱の基準

引火性液体(二硫化炭素を除く)を貯蔵する屋外タンク貯蔵所の防油堤に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 防油堤の容量は、タンク容量の50%以上あれば足りる。
  • 1基のタンクに対する防油堤の容量は、そのタンク容量の110%以上としなければならない。正答
  • 防油堤は、漏れた油を速やかに地中へ浸透させるため、底面を土のままとしなければならない。
  • 防油堤の高さに上限はなく、高ければ高いほどよいとされ、最低高さの定めもない。
  • 2基以上のタンクがある場合の防油堤容量は、すべてのタンク容量の合計の110%以上とする。
正答:1基のタンクに対する防油堤の容量は、そのタンク容量の110%以上としなければならない。

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正しいのはイです。屋外タンクから油が漏れたときに外へ広がらないよう囲うのが防油堤で、その容量はタンク容量の110%以上が基本です(万一の漏えい全量を受け止め、さらに余裕をもたせる)。

  • ア(誤): 50%では足りない。110%以上。
  • イ(正): タンク容量の110%以上。
  • ウ(誤): 漏れた油は地中に浸透させない。堤内に保持する。
  • エ(誤): 防油堤の高さには下限(0.5m以上)の定めがある。
  • オ(誤): 複数タンクのときは「合計」ではなく最大タンク容量の110%以上。

「110%」「最大タンク基準」「浸透させない」が要点です。

標準試験対策の基準レベル

防油堤の容量基準(危規則第22条):

屋外タンク貯蔵所で引火性液体(二硫化炭素を除く)を貯蔵する場合、タンク周囲に防油堤を設けます。目的は、タンクが破損して油が流出したとき、外部へ拡散させず堤内にためて火災・環境被害を抑えることです。

  • 1基のタンク: 防油堤容量はそのタンク容量の110%以上(イ=正)。
  • 2基以上のタンク: 防油堤容量は最大のタンク容量の110%以上(合計ではない)(オ=誤)。
  • 構造: 鉄筋コンクリートや土などで、漏えい油を堤内に保持し地中に浸透させない(ウ=誤)。
  • 高さ: 0.5m以上(エの「下限なし」は誤り)。

引っかけパターン:

  • 「50%」「100%」など110%未満の数値(ア)
  • 複数タンクを「合計の110%」とする誤り(オ。正しくは最大タンク)
  • 油を地中浸透させるとする逆転(ウ)
  • 高さの下限を否定する誤り(エ)

「110%・最大タンク・浸透させない・高さ0.5m以上」をセットで覚えます。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

屋外タンク貯蔵所は大量の引火性液体を屋外タンクで貯蔵する施設で、ひとたびタンクが破損すると大量の油が一気に流出します。防油堤は、その流出油を堤内に閉じ込めて拡散・延焼・河川流入を防ぐための土手(堤)です。容量を「タンク容量の110%以上」とするのは、タンク内の全量に加えて雨水・泡消火薬剤等の余裕分(10%)を見込むためです。複数タンクで「最大タンク容量の110%」で足りるとされるのは、すべてのタンクが同時に全量破損する事態は想定せず、最も大きい1基が破損したケースを基準にするためです。

【実務・条文構造】

危政令第11条と危規則第22条が屋外タンク貯蔵所と防油堤を定めます。

  • 容量: 1基=タンク容量の110%以上、2基以上=最大タンク容量の110%以上。
  • 構造: 鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート+土等で、漏えい油が地中・堤外へ流出しない構造。
  • 高さ: 0.5m以上。堤内には複数タンクを置く場合の仕切り(小堤)等の規定もある。
  • 附帯: 堤内にたまった雨水等を排出する水抜口と、これを開閉する弁を堤外に設け、通常は閉じておく(油の流出防止)。配管が防油堤を貫通する部分はシール構造。
  • 防油堤のほか、タンク本体には通気管・安全装置、可燃性蒸気対策、指定数量の倍数に応じた保安距離・保有空地が求められる。

【試験での位置づけ】

防油堤は屋外タンク貯蔵所の頻出論点で、(1)容量=110%以上、(2)複数タンクは最大タンク基準、(3)高さ0.5m以上、(4)水抜口は通常閉、の4点が定番です。誤答選択肢は「50%/100%」の数値ずらし、「合計の110%」への置換、「地中浸透」への逆転で作られます。特に二硫化炭素は水より重く水没貯蔵する特殊物質のため、防油堤の規定から「二硫化炭素を除く」と但し書きされる点も応用問題で問われます。数値(110%・0.5m)と「最大タンク基準」を正確に。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 50%では不足。タンク容量の110%以上が基準。
  • イ(正): 1基のタンクに対し防油堤容量はタンク容量の110%以上。
  • ウ(誤): 漏えい油は地中浸透させず堤内に保持。逆方向の誤り。
  • エ(誤): 防油堤の高さは0.5m以上の下限がある。「下限なし」は誤り。
  • オ(誤): 複数タンクは「合計」ではなく最大タンク容量の110%以上。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令第11条、危険物の規制に関する規則第22条。

【補足】防油堤容量=タンク容量の110%以上(複数なら最大タンクの110%以上)/高さ0.5m以上/漏えい油は堤内保持・地中浸透させない/水抜口は通常閉。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令第11条(屋外タンク貯蔵所)、危険物の規制に関する規則第22条(防油堤)。引火性液体(二硫化炭素を除く)の屋外タンク貯蔵所には防油堤を設け、容量は「タンク容量×110%以上」(複数タンクの場合は最大タンク容量の110%以上)。防油堤は鉄筋コンクリート・土等で漏えい油を堤内に保持する構造(地中浸透させない)。防油堤の高さは0.5m以上が基本。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

屋外タンク貯蔵所と防油堤の容量基準頻出度B

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