危険物乙四 危険物に関する法令 問43:指定数量
同一の場所で、ガソリン400L、灯油2,000L、重油4,000Lを貯蔵している。この場合の指定数量の倍数として、**正しいもの**はどれか。なお指定数量はガソリン200L、灯油1,000L、重油2,000Lとする。
- ア2倍
- イ4倍
- ウ6倍正答
- エ8倍
- オ10倍
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正しいのはウ(6倍)です。複数の危険物があるときは、品目ごとに「量÷指定数量」を出して足し算します。
- ガソリン: 400 ÷ 200 = 2
- 灯油: 2,000 ÷ 1,000 = 2
- 重油: 4,000 ÷ 2,000 = 2
- 合計: 2 + 2 + 2 = 6倍 → 正答ウ。
ポイントは、それぞれの倍数を出してから合計すること。量だけを単純に足したり、指定数量だけを足したりしないように注意します。3品目とも偶然「2倍」ずつなので合計6倍になります。
複数品目の指定数量倍数(合算):
同じ場所に複数の危険物があるとき、全体の指定数量の倍数は、品目ごとの倍数の和で求めます(危政令第1条の11)。
倍数 = Σ(各品目の貯蔵量 ÷ その品目の指定数量)
本問の計算:
- ガソリン(第一石油類・非水溶性・指定数量200L): 400 ÷ 200 = 2
- 灯油(第二石油類・非水溶性・指定数量1,000L): 2,000 ÷ 1,000 = 2
- 重油(第三石油類・非水溶性・指定数量2,000L): 4,000 ÷ 2,000 = 2
- 合計 = 2 + 2 + 2 = 6倍(ウ=正)
誤答の作られ方:
- ア(2倍): 1品目分しか計算していない誤り。
- イ(4倍): 一部の品目を足し忘れた誤り。
- エ(8倍)・オ(10倍): 量や指定数量の取り違えによる過大値。
引っかけパターン: 品目ごとの倍数を出さずに量を直接足す、指定数量を取り違える(ガソリンと灯油を逆にする等)。「各倍数を出してから合計」を徹底します。倍数6なので、製造所・一般取扱所なら定期点検・予防規程義務(倍数10以上)には未達である点も合わせて押さえます。
【理論的背景】
指定数量は品名ごとに定められた「これを超えると消防法の本格規制に入る」基準量です。実際の施設では複数の品目を同時に扱うため、危険性を一つの物差しで測る必要があります。そこで危政令第1条の11は、品目ごとに「貯蔵・取扱量÷指定数量」を求め、その総和を施設全体の指定数量の倍数とすると定めています。これにより、種類の違う危険物でも「合わせてどれだけ危険か」を一つの倍数で評価でき、許可の要否・点検・予防規程・各種設備の要求がこの倍数を基準に決まります。
【実務・条文構造(確定数値・計算手順)】
第4類の主な指定数量(別表第三):
- 第一石油類 非水溶性: 200L(ガソリン・ベンゼン・トルエン)
- 第一石油類 水溶性: 400L(アセトン)
- 第二石油類 非水溶性: 1,000L(灯油・軽油)
- 第三石油類 非水溶性: 2,000L(重油・クレオソート油)
本問の手順:
1. ガソリン 400L ÷ 指定数量200L = 2
2. 灯油 2,000L ÷ 指定数量1,000L = 2
3. 重油 4,000L ÷ 指定数量2,000L = 2
4. 合計 = 6倍
各品目が偶然「2倍」ずつになる設計なので、合算の考え方を理解していれば即座に6が出ます。逆に「量を足して6,400L」「指定数量を足して3,200L」のような無意味な計算に走ると誤答になります。
【試験での位置づけ】
指定数量の倍数計算は法令科目で最頻出(頻出度A)です。問われ方は、(1)単一品目の倍数、(2)本問のような複数品目の合算、(3)倍数から規制(許可要否・倍数10で定期点検/予防規程/警報/避雷)を逆算する、の3パターンです。確実に得点するコツは、まず別表第三の指定数量を「非水溶性200→1,000→2,000、水溶性はその2倍、特殊引火物50・アルコール類400」と暗記し、各品目の倍数を出してから足すこと。水溶性(アセトン400・酢酸2,000・グリセリン4,000)と非水溶性で指定数量が2倍違う点が最大の引っかけです。
【各選択肢の発展補足】
- ア(2倍・誤): 1品目のみの計算。
- イ(4倍・誤): 2品目分のみ(1品目足し忘れ)。
- ウ(6倍・正): 2+2+2=6。
- エ(8倍・誤): 指定数量の取り違え等による過大値。
- オ(10倍・誤): さらなる取り違えによる過大値(倍数10は定期点検・予防規程の節目なので引っかけとして配置)。
【根拠法令】危険物の規制に関する政令 第1条の11、別表第三。
【補足】複数品目の倍数=各品目(量÷指定数量)の合計。本問は2+2+2=6倍。水溶性は指定数量が非水溶性の2倍。倍数10で定期点検・予防規程・警報・避雷の節目。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 第1条の11(指定数量の倍数)、別表第三。同一場所で複数品目を貯蔵する場合、各品目の「貯蔵量÷指定数量」を求め、その**合計**が全体の倍数となる。ガソリン400÷200=2、灯油2,000÷1,000=2、重油4,000÷2,000=2、合計2+2+2=6倍。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。